フランスで生活する上で、銀行はマスト!
でも、しっかり選ばないと&しっかり管理しないと、痛い目を見るのがフランスの手続き系の常。

実はここ最近、我が家はあるフランスの銀行で手続き問題があって、銀行選びを見直すことにしたんです。
もう本当に、フランスって銀行の質もピンキリなんだなって痛感しました🥺
そこで今回は、これからフランス移住する方への基本情報はもちろん、すでにフランス在住の方にも改めて確認したい、知っているようで知らないフランス銀行情報をまとめました!
銀行の種類、口座の開設方法、選び方、よくあるトラブルの回避術までを総まとめ!
なぜ現地口座が必要?


まずは、フランスに初めて来た方向けに、フランスで現地の口座が必要なのはどんな場合か見ていきましょう!
あなたに現地の口座が必要かどうか、これを見ればわかるはず!
フランスで現地口座が必要なシーン :
- 給料の振込:給料はフランス国内の口座への振込が一般的。
- CAFの受取 : 住宅補助金など、フランス政府からのアロカシオンに必要。
- 家賃・光熱費の自動引落(prélèvement):現地口座が基本。
- サブスク支払い:通信、保険、Navigoなど交通カード、各種サービスの月額決済に便利。
短期滞在なら、プリペイド、日本のクレジットカード、多通貨口座だけでも大丈夫な場合もあります◎
ただし、長期滞在だと、生活インフラの引き落としや給与受取に銀行口座が必要になります。
フランスの銀行の種類
フランスの銀行口座が必要なシーンがわかったところで、フランスにどんな銀行があるのかをご紹介していきます!
日本と同様、店舗型のクラシカルな銀行からネット銀行まで、自分に合った銀行のスタイルを探してみてくださいね☺︎
フランスの総合銀行


まずは、フランスのスタンダードな店舗型の銀行から見ていきます。
フランスの銀行 : BNP Paribas / LCL / Société Générale / Crédit Agricole / La Banque Postale etc.
: 店舗がどこにでもたくさんある。対面でサポートが受けやすい。 メリット
: 毎月の口座維持費やカード維持費が比較的に高い。 デメリット



基本的にフランス語ですが、パリには日本人向けの日本語支店もあります◎
フランスのネット銀行


お次は、フランスのネット銀行を見ていきます。
フランスのネット銀行 : Hello bank! / Fortuneo / Boursorama、etc.
: 口座&カードの維持費が抑えめ(無料なことも多い)で、オンライン完結で楽ちん。 メリット
: 口座開設時に審査が厳しいこともある。 デメリット



フランス語に自信がない場合は、アプリや英語サポートの有無を事前にチェックすると安心です◎
ざっくり比較表
ざっくりとメリット、デメリット、どんな方にぴったりかを表にまとめてみました⬇︎
メリット | デメリット | 向いている人 | |
---|---|---|---|
店舗型の銀行 | 店舗相談、窓口手続き、住宅関連等で安心感 | 維持費がかかる | 対面で手厚く進めたい、フランス語OK |
ネット銀行 | 手数料が安い、オンライン完結、アプリ便利 | 書類審査がシビアな場合あり | コスト重視、デジタル手続きに慣れている |
フランスの口座開設に必要な書類


フランスの銀行についてざっくり分かったところで、次は実際に口座開設時に知っておくべき書類リストを見ていきましょう。
口座開設に必要な書類リスト
- パスポート(有効期限内)
- 住所証明(電気・ガス・水道の請求書、賃貸契約書など)
- 滞在資格がわかる書類(滞在許可証・パスポートのビザのページ・学生証やAttestation de scolarité・就労契約など)
- 場合によって 収入証明 や 納税番号(フランスの)など
※ 銀行・支店によって必要書類が違うことがあります。
口座開設の予約時に必ず確認しましょう。
提出形式(PDF/写真)やファイルサイズ上限も要確認です◎
開設の流れ(店舗/オンライン)
それではここからは口座開設の流れを見ていきます!
口座開設にかかる時間は条件次第ですが、どちらも予約やら審査やらで完了までに1〜2週間くらいはかかると見ておいた方が安心です。
フランス移住やフランス留学の方は、到着後すぐに口座開設に取り掛かるのがおすすめです◎
店舗(総合銀行)の一般的な流れ


- 銀行の支店でのRDVを予約する(銀行の窓口で / 電話 / Web)。
- 後日、RDVで用途・必要書類確認、申込書の記入、初回入金用の現金の支払いをする。
- 審査を待つ(数日〜数週間)。
- IBAN(口座の番号)発行&銀行カードと銀行カードの暗証番号を受け取る(郵送または店頭)。カードはATMでPINコード(暗証番号)を入れてアクティベートする。
- アプリの暗証番号を設定して有効化する。
オンライン(ネット銀行)の一般的な流れ


- 銀行アプリで個人情報入力&書類アップロード(パスポート、住所証明など)。
- ビデオ認証/少額振込での本人確認。
- 審査後、IBANが発行され、アプリを設定する。
- カードが郵送され、PINコード(暗証番号)でカードをアクティベートする。
通常はチャチャっと手続きは進みますが、日本の納税番号を持っている場合はちょっと複雑。
必要事項を入力した後に、電話での確認作業が入ります。
フランス語での電話になるので、フランス語が苦手な方はちょっとした難関になるかも、、。
銀行選びのチェックポイント


予期せぬトラブルを防ぐには、しっかりとした銀行を選ぶことがマスト!
それでは実際に銀行を選ぶ時に見るべきポイントをご紹介します!
- 維持費とカード手数料:月額、ATM、海外利用手数料。
- アプリ・オンラインバンキング:アプリの分かりやすさ、英語表示の有無。
- サポート体制:カスタマーサービスはとても重要!チャット/電話/支店の対応の良し悪し。
- 付帯サービス:保険、貯蓄口座、投資口座など。



最初は総合銀行(対面)+ ネット銀行(低コスト)の併用がバランス良くておすすめです。
それプラス、日本で貯めてる円を使うなら、国際送金はWiseで最適化するのがお得◎
フランス在住者に人気の銀行・サービスまとめ
ここからは、どの銀行にするか迷ってる方向けの、フランス在住者に人気の銀行まとめ!
ぜひ自分に合った銀行を探してみてくださいね!
総合銀行
フランスの店舗型の銀行で人気なのはこちら⬇︎
- LCL日本人支店 : LCLはここ数年カスタマーサービスで選ばれている安心の銀行。中でも、パリのオペラ座にある日本語で対応してくれる支店が人気です。カスタマーサービスが手厚く親切丁寧です。
- BNP Paribas:店舗数が多く、フランス全土で使い勝手良好。
- Société Générale / Crédit Agricole / La Banque Postale:地域や職場の指定で選ぶケースも多い。
特にLCL日本人支店は、日本人にとても人気です◎
学生だとデポジットとして500€を預ける必要がありますが、困った時でも日本語で対応してもらえてとても安心。



LCLは、年1の電話でのRDVで、きちんと情報アップデートもしてくれて親切丁寧です!
逆にSociété Généraleは、カスタマーサービスで評価が少々難ありなようです。
ネット銀行
ネット銀行でフランスで人気なのはこちら⬇︎
- Hello bank!:昨年カスタマーサービス1位に輝いたネットバンク。信頼のBNPのネット銀行です。低コストでアプリが使いやすいとの口コミ。
- Fortuneo : Crédit Agricoleのネット銀行。投資関連も低コスト&便利。
- Boursorama:Société Généraleのネット銀行。オンライン完結・低コストで人気。



Hello Bank!は、貯蓄系アカウントを作る際に口座開設に少し時間がかかった印象ですが、それ以外は今のところ全て快適です◎
最初の預金口座開設時の電話対応も、しっかりしていて安心でした!
Fortuneoは、投資関連が低コストで充実していて人気です。
のちのちのちのちネット銀行で低コストでPEAなど投資をしたい方にぴったりです◎
よくあるトラブルと対策


フランスの銀行の手続きをいざしようとしたら、思うようにいかない😭
というときのために、よくあるトラブルと対策をまとめました!



この夏我が家がぶち当たった銀行とのトラブルもまとめています🥺
長年フランス在住の方にこそ見てほしい!
住所証明が出せない
口座開設時に住居証明が出せない場合は、同居証明(Attestation d’hébergement)+同居者の身分証でも受け付けてくれる場合があります。
他にも、寮・学校・会社の証明書も一応持っておくと安心です。
滞在許可証が申請中
滞在許可証を更新中の場合は、レセピセ(Récépissé)や申請中であることを示す書類でもOKなこともあります。
各銀行で扱いが異なるので要確認です。
レセピセを提出する場合は、正式な滞在許可証を受け取った際にメッセージなどで写真をまた送るようにしましょう◎
勝手に口座を閉められそうになった
銀行によっては、フォローアップがちゃんとしていなくて、急に勝手に口座を閉められそうになることも、、。
実はこれが我が家に訪れたトラブル、、。
全く手紙もメッセージも来ていないのに、急にカードが止められ(しかも旅行中に)、口座を閉鎖しますと言われ。
しかも慌てて銀行の担当者に連絡を取るも、結局違う人にしか繋がらず、対応も最悪で😭



手紙やメッセージなどで送るように言われてもいないし、寝耳に水でした😳
勝手に口座を閉めようとするなんて、衝撃すぎるよフランス、、。
原因は、5年間ほど身分証明書のアップデートをしていなかったことでした。
銀行側によると手紙は送ったそうですが、我が家は受け取っていません。
フランスの郵便事情もあって、我が家は大パニックに、、。
とはいえ、フランスでもちゃんとしている銀行もあります。
例えばLCLだと毎年電話でのRDVがあり、その際に身分証明書の更新や経済状況のアップデートを聞いてくれます。
そういう手厚いサービスの銀行だと、急にトラブルになることもなく安心です◎
銀行選びはしっかり口コミをチェックするのがおすすめです!
勝手にLivret Aが凍結される
お次はニュースサイトで見た恐ろしい情報。
勝手にLivret Aが凍結されるトラブル、、。
実は、フランスでは10年間Livret Aの出し入れなど動きがない場合は、自動的に口座が凍結されるのだそう。
これは特に、満額入れてもう安心!と思っている方、要注意です!
凍結後も気づかずそのまま放置していると、そこに入っていたお金は全て没収されて失うことになります。
年に1回くらいは少額でもいいので、少しお金を動かすようにしましょう。
まとめ


フランスの銀行情報のまとめです⬇︎
- 生活インフラの引落・給与受取のために現地口座はほぼ必須。
- 最初は総合銀行の安心感+ネット銀行の低コストを併用。
フランスでの手続きって本当に大変ですが、できるだけトラブルは避けたいものですよね🥺
この記事であなたのフランス生活を少しでもスムーズにするお手伝いができたら嬉しいです☺︎
最後まで読んでくださってありがとございました!














著者 Yuka @yukachi_paris
Paris / Lifestyle / Travel
心と体をいたわるやさしいパリ暮らし、旅行情報を発信中。
・フランス自炊生活の簡単レシピ(和食、冷凍食品ピカール活用レシピ,etc.)や時短家事。
・週末行きたいパリの素敵スポット etc.
・日本&海外の旅行情報。
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