フランス語を勉強していると、一種の目標でもあるDELF B2。
B2を取れると、自分の進路やチョイスの幅がグッと広がってきます。
ただ、時事ネタがあったり、口頭試験があったり、ちょっと不安要素もありますよね、、。
でも大丈夫!
ポイントを押さえれば、合格できます!
なぜなら、語学学校のB2クラスで落ちこぼれだった私ですら、合格できたから◎
※担任の先生からB1クラスに入った方がいいんじゃない?って心配されるほどの落ちこぼれでした。笑
というわけで今回は、
⚫︎私がDELF B2を合格した時に意識していたポイント
⚫︎事前に勉強しておくポイント
などをご紹介します!
これからDELF B2に挑戦する方の参考になれば嬉しいです☺︎
DELF B2とは?
DELF(Diplôme d’études en langue française)とは、フランス政府公認のフランス語学力試験です。
そのB2レベルは、フランス語学習における一種のゴールのようなもの。
DELFが同じくフランス政府公認のTCFと違うのは、より実践的なフランス語力が求められます。
フランスの暮らしで必須な手紙や、大学や社会に出てから必要な議論する力などが必要になります。
だからこそ、DELF B2が取れれば、フランス生活を送っていく自信がつきます!
B2を持っていれば、一人前と言っても過言ではありません。
自立してフランス語でやり取りができるレベルだと考えられています。
実際に、フランスの大学に入学する際には、B2があれば入れる学校も多いです。
私は、入学にC1が必要と書いてある大学でも、B2でも何個もの大学に合格できました◎
※もちろん、絶対にC1がないとダメっていう学校もあります。
もちろんB2を取ったからって、その時点で完璧にフランス語が話せるわけではないし、私もB2を取った後に苦労はしました。
それでも、一種のゴールに違いありません!
B2を取ったら、あとは学んだフランス語の型に、その都度自分の言いたいことを落とし込んでいくだけ◎
それでは、実際にどんな試験なのか、次の章で見ていきましょう。
DELF B2の試験内容
DELF B2の試験は、4種類のテストが組み合わされています⬇︎
⚫︎Compréhension des écrits 読解問題 1時間
⚫︎Compréhension de l’orale リスニング 30分
⚫︎Production écrite 作文(250単語以上) 1時間
⚫︎Production orale スピーキング&質疑応答 50分(準備時間20分 + 試験時間30分)
私が受けた時は、上3つは同じ日にあって、Production oraleは別日に試験が行われました。
この中でも、落ちこぼれだった私が力を入れたのは次の二つ :⬇︎
・Production écrite
・Production orale
というのも、この二つは自分の得意な分野や自分の知っている表現やボキャブラリーでなんとかなるから。
私は文法、読み、リスニング、ボキャブラリーが不安要素だったので、自分の知っているものだけで文章を作り出すProduction系で点数を稼いで、合格にこじつけました!
DELF B2合格前に私が実際にしたフランス語勉強法
それでは落ちこぼれの私が実際に試した勉強法を見ていきましょう!
勉強法は、過去問や問題集を解くのはもちろん大切!
この記事では、過去問にプラスして取り入れたい勉強法や、DELF B2合格のおさえておくべきポイントをまとめました!
❶ Compréhension écrite
1. ニュースサイトで時事ネタ単語を収集する。
読解問題は、どれだけ時事ネタ単語を知っているかが勝負!
Le Mondeなどフランスの大手新聞サイトで、フランス語の新聞をオンラインで読んでボキャブラリーを増やしましょう。
⚫︎特に出るお題 : 出生率、肥満、妊娠中絶、失業者、保険、経済、温暖化、テクノロジー、SNS、観光、etc.
⚫︎Le Monde : https://www.lemonde.fr/
⚫︎France info : https://www.francetvinfo.fr/
2. フランス生活サバイバルのために色々読む。
試験は結構まとまった文章を読むので、読むスピードも大切。
私はフランス語を読むスピードをアップさせるためにも、簡単な本やサイトなど身の回りの物をちゃんと読むことを意識しました。
❷ Compréhension orale リスニング
1. 耳をフランス語に慣らす。
リスニングは、とにかくフランス語の音に耳を慣らすこと。
私は好きな音楽や映画をできるだけ長い時間聞くようにしました!
2. 映画の俳優になりきって、1人劇場を繰り広げる(シャドーイング)。
私の語学学校の先生が言うには、「聞けるようになるには話すことから、読めるようになるには書くことから!」
と言うことで、リスニングを鍛えるには話すことも鍛えるべし!
NetflixやAmazon Primeで映画を、音声も字幕もフランス語にして見て、セリフが聞こえたらすぐ自分でも真似して言う。
自分でイントネーションも真似して言ってみると、どのリズムで大切な単語が来るかわかるし、そうするとリスニング力がちょっと上がってきます◎
3. ラジオやニュース番組でDELFで出そうな話題の単語の音に触れる。
YouTubeなどで、ニュース番組やラジオを聞くことはマストです!
最初は聞いていて何もわからなくても、
⚫︎今何が話題なのか
⚫︎どんな単語が使われているのか
⚫︎どんなトーンや繋ぎ方で時事ネタを話すのか
を知るためにおすすめの勉強法です。
⚫︎TV 5 Monde : @tv5mondeinfo
⚫︎France Info : @franceinfo
⚫︎Arte :@arte
❸ Production écrite 作文
1. まずは作文の型を覚える。
DELFd出題される文章は数パターンに限定されるので、とにかく作文の型は丸暗記が必須です!
例えば手紙なら、どこに何を書くか、どういう構成か、締めの挨拶文など、絶対に必要なので丸っと暗記!
2. とにかく簡単な文で書く。
A2やB1レベルの、短くてシンプルな文で、自分の自信のある単語でまとめるのがおすすめです。
なぜかというと、長くなればなるほど間違うリスクが大きくなるし、読む側も理解しにくくなるから。
「あ、しまったこの単語の活用形がわからない!」という時は、私はpouvoir, vouloir, devoir, allerなどの動詞と組み合わせて、なんとかやりきりました。
3. 一箇所くらいは接続法(subjonctif)を入れておく。
全体を簡単な文で書くぶん、意識してB2レベルのフランス語をアピールしておくのがベター◎
Subjonctifは、B2で習う文法なので、ここで自分のフランス語はB2レベルですよってアピールしておくのがおすすめです。
例) Il faut que ce soit …
4. 接続詞を覚える。
文章と文章を繋げる接続詞は絶対に使うので、たくさん覚えておきましょう。
接続詞は、試験官に自分の言いたいことをわかりやすく伝えるためのカギです!
例) D’abord, Puis, Ensuite, Premièrement, Deuxièmement, En effet, Car, Ainsi, En outre, D’ailleurs, Pour conclure, などなど◎
❹ Production orale 口頭試験
1. とにかく議論は自分の得意な方向に持っていく。
口頭試験は、自分の得意分野に持ち込める格好の場!
自分がこれまでに過去問から学んだ単語や議論を、存分に利用しましょう!
具体的には、それまでに勉強した練習問題の中から覚えているものを例として話すような使い方がおすすめ。
例えば、お題がフランスの観光についてだったら、日本の観光事情を例に挙げながら自分が知っていることを解決策として提示することもできると思います◎
2. メモをまる読みしたい場合は、工夫する。
語学学校の先生には「メモをまる読みするな」と言われますよね。
でも、試験なんてものすごく緊張するし、試験官の前だと絶対言葉なんて出てこないよ!って不安になる、、🥺
でも、大丈夫です!
私は実際まる読みしたけど大丈夫でした◎
ただし大切なのは、まる読みしてない風に見えるように工夫をすること!
私が実践していた工夫
⚫︎話すのはゆっくりでいいから、メモからちょくちょく目を上げて試験官の目を見つつ、読む。
⚫︎手を上手いこと動かして、頭の中から言葉を絞り出してる感を出す。
⚫︎言葉に詰まった風に「Euh…」って言いながらメモじゃない場所とかも見てみたりする。
3. 接続詞をフル活用する。
接続詞をしっかり使って、聞く人にわかりやすいように話す。
接続詞の例 : D’abord, Puis, Premièrement, Dans un premier temps, Deuxièmement, En effet, Car, Ainsi, En outre, D’ailleurs, Pour conclure, などなど◎
4. 間違えた時や、話に詰まった時の表現を、フランス語にする。
語学学校で習ったのは、試験で言い間違いをしても大丈夫!
ただし、間違った時や言葉に詰まった時の表現はフランス語で言ったほうがいいんだそう。
フランス語力を見られる試験なので、どれだけフランス語をうまく話しているか、フランス語を使いこなせているかをアピールしましょう!
使える表現 :
⚫︎「Euh…」 (えっと、、)
⚫︎「Pardon…」 (すみません、、)
5. 質疑応答は、質問されたらとりあえず「Oui」と言う&不安な時は質問返しをする。
私の場合はリスニングが弱めだったので、試験官の質問をちゃんと自分が理解しているか不安で、、。
質問返しをして確認していました。
そうすると、その質問返しのやり取りの間に答えを考える時間ができるので、落ち着いて答えることができます。
例)
⚫︎「Pardon, votre question étais si/quand/où/qui 〇〇〇〇〇 ?)」すみません、あなたの質問は〇〇〇〇〇でしたっけ?(質問の確認)
⚫︎「Oui, euh, c’est-à-dire que ….. ?」はい、それって〇〇っていう意味ですか?(質問の確認)
⚫︎「〇〇, ça veut dire XX ?」 〇〇って、XXのことですか? (わからない単語の確認)
6. 一箇所くらいは接続法(Subjonctif)を入れておく。
これはProduction écriteと同じ戦法。
Subjonctifは、B2で習う文法なので、ここで自分のフランス語はB2レベルですよってアピールしておく。
例) Il faut que ce soit …
7. とにかく、フランス語で友達と話して、口をフランス語に慣らしておく。
口がフランス語に慣れていないと、発音に気を取られちゃって話す内容にまで頭が回らなくなりがち、、。
口もフランス語に慣らしておきましょう!
私は、フランス語学習中の時期は、フランス人と話すよりも、同じ留学生の外国人の友達と話す方がフランス語力がアップした気がします。
なぜかというと、フランス人は話すのが早い人が多すぎて、話すたびに自分のできなさに自信がどんどんなくなっていったから、、。笑
同じ留学生の子だと、アクセントはあれど、学校で習うベーシックな言葉しか使わないから、理解しやすい。
お互いに間違えるから、自分も間違いを気にせずに緊張せずに話せる。
外国人同士だと、相手の言っているフレーズも間違っている可能性があるから、会話の中で質問返しが必須。
そのおかげで口頭試験の質疑応答スキルも鍛えられます◎
8. 頭の中の独り言をフランス語にする。
とにかく頭の中の独り言をフランス語にするのは、おすすめ!
まず日本語で考えて、それをフランス語に訳すんじゃなくて、フランス語で考える癖がつきます。
これが、作文や口頭試験でも役に立つ!
おわりに
気になる勉強法やコツは見つかりましたか?
クラスの落ちこぼれな上に、あがり症で緊張しいの私がなんとか合格にこじつけた勉強法、よかったら試してみてくださいね☺︎
この記事を読んでくださったあなたがDELF B2合格しますように、パリの片隅から応援しています。
がんばってくださいね!
最後まで読んでくださってありがとうございました♡
著者 Yuka @yukachi_paris
心と体をいたわるやさしいパリ暮らしを模索中。
ちょっとごきげんな暮らし&フランス便利情報をご紹介しています♡
・フランス自炊生活の簡単レシピ(和食、冷凍食品ピカール活用レシピ,etc.)
・フランスの便利な掃除グッズ
・週末行きたいパリの素敵スポット etc.
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